ファンキー末吉とその仲間達のひとり言
----第10号----
X.Y.Z.のシングルが発売されたのだが、これが非常に手に入りにくいらしい。
「入荷予定はない」とか、「知らない」とか、「注文は出来ません」とかはまだいいとして、
こんなMailもファンから頂いたりした。
>町○のタ○ーレ○ードに電話して入るかどうか聴いてみたのですが、ひどい対応でした。
>最初は「入荷枚数が少ないから予約は受け付けられない」って言われ、
>その後「前は入荷したんですけど今回は発注してない」って訳のわからないことを・・・
>あんまりくやしかったので「えっ??前ですか?」って言ったら
>「前にアルバム出したときに売れなかったから今回は取ってないんです」って・・・。
>「こいつアホか」って思って「前に出してるんですか??」
>って言ったら引き下がらず「95年にアルバム一枚だしてますよ」って・・・
>「明日デビューなんですけど」って言ったら「あれ、じゃぁ違うバンドですかねぇ」
>ってしどろもどろになってました。
>適当なことは言わないでほしいです・・・。二度と町○のタ○ーには行きません。
そうか・・・俺らは95年にアルバム出してたんか・・・
ちなみに二井原は
ラウドネス、ソロ、デッド・チャップリン、SLY、そしてX.Y.Z.と5度目のデビュー。
俺は、
爆風、ソロ、夜総会BAND、五星旗、そしてX.Y.Z.とやはり5度目のデビュー。
ひょっとしたら一枚ぐらい出してたかも知れんなあ・・・(笑)
まあでもね、
在庫が余るぐらい仕入れてくれとは言いません。
ひどい話、返品と言う事態になっちゃうと、
納めるのに100円、引き上げるのに100円、
1枚につき合わせて200円の損害は俺達レコード会社が被らなければならないのである。
メジャーに所属の時代には
「何で品切れなんか起こすんじゃ!
その時に店になかったら別のCD買うて終わりやないかい!」
とレコード会社に怒ってたが、
今となっては「品切れより返品が怖い」と言うメーカーの理論もよくわかる。
でもね、レコード店って、27%も利ざや取っといて、
売れ残っても返品したら損でもないし、
しかもそのリスクもメーカーが被ってるっつうシステムなんやから、
せめてお客さんからの注文ぐらいには答えておくんなはれや。
欲しいと言う人には仕入れてあげようよ。
たのんます。
でもまあこれほど差別されてる音楽でもあります、このテのジャンルは・・・
しかし俺らはライブで売りますから・・・
100本やるし・・・
あとインターネットでも通販してます。
(詳しくは私のHPを)
あと、12月8日からコンビニでダウンロード配信されるようにもなります。
(詳しくはHPの更新をお待ちください)
まあ手に入らない人はこれらのルートもご活用下さい。
しかし何ですなあ・・・
私の若い頃は(年寄り口調)、
ロックのCDなんて探して探して注文してやっと手に入れたりしてたんで、
ここ数日のファンからの苦情等を聞いてると、
なんやら昔を思い出してほんわかした気持ちになって来たりして・・・
(なんて言うとファンの方々に失礼?)
特にうちは四国やったし情報なんて何にもないから、
レコード屋のロック好きなあんちゃんの薦めるままに小遣い叩いてレコード買うとった。
今にして思えばあのあんちゃん、
自分の聞きたいレコードを俺をダシに使うて仕入れとっただけやったんやな。
あんちゃん、今でも元気ですか?
まだレコード屋やっとるかなあ・・・
もしまだやっとったら、ひょっとして小さい頃の俺みたいな子供捕まえて、
「これ聞け」
言うてX.Y.Z.注文させとるかも知れん。
そんな子供が俺みたいに道踏み外してロックミュージシャンになったりしてね・・・
さて今日のお題
「足が痛い・・・」
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足が痛い・・・
まだ階段を下りることが出来ん・・・
世界的に有名な和太鼓を中心としたパフォーマンス集団
「鬼太鼓座」
の熱海の合宿所に行って、
よせばいいのに彼らの日課である朝6時半の走りこみに付き合った。
もともとあの大太鼓と言うものには興味があったのだが、
いかんせん縁がない。
レナード衛藤と言うアバンギャルド太鼓奏者とセッションするした時に、
「ちょっと叩かせてーな」
と言ったことがある。
「末吉さん、そんなに酔っ払ってちゃあ鳴ってくれないよ。
太鼓ってのは生き物なんだからね。
俺らや、俺らの両親や、ヘタしたらご先祖様よりも長く生きてるんだから・・・」
この言葉にびびって叩くのをやめた。
「太鼓とは走ることと見つけたり!」
そのレナード衛藤が在籍していた「鼓童」の、
そのさらに大もとである鬼太鼓座の総帥である、
田耕(でん・たがやす)さんの「走楽論」による。
太鼓を叩くことと、走ることと、そして人生までをその理論に乗っ取って論じてゆく。
「走ることによって両の足がしっかと大地に根ざして初めて太鼓が叩けるのじゃ!」
ほう・・・それってヘビメタのツーバス連打にも言えるかも知れんなあ・・・
それより何より、あの大太鼓を叩く筋肉美たるやいかんせん。
二井原のぽっちゃり飛び出た腹を叱咤しながら、
そう言えば俺とて五十歩百歩である。
「よっしゃ!つまり鬼太鼓座に入座すればこのような筋肉美になれるわけやな」
・・・と思いつきまではいつもいいのだが、
普段走るどころか歩くこともせん中年のオヤジがいきなり10kmはキツい。
折り返し地点からは膝の痛みにつき歩くことを余儀なくされた。
皆に遅れてとぼとぼと宿舎に歩いて帰り、
温泉(この宿舎は温泉があるんじゃよ)につかり、
「ご飯ですよ」
と言う声とともに今日のご飯当番の作った朝メシを食う。
やはり運動の後のメシは美味い!
しかし俺は膝痛のためその後一歩も動くことが出来なくなり、
結局はそのまま温泉に入って療養する。
「ご飯ですよ」
と言う声とともに今日のご飯当番の作った昼メシを食う。
やはり温泉の後のメシは美味い!
しかし何が彼らをこのようなストイックな生活に追い込むのだろう・・・
禁酒禁煙はもちろんのこと、
完全な合宿生活のため、プライバシーもへったくれもない。
飯も粗食だと言うので、自慢の中華料理を作ってあげた。
得意の豚の角煮である。
美味い!
やはり素敵な仲間と同じ釜の飯を食うのは美味い!
温泉に入って早めに床に入る。
彼らは隣の部屋で三味線の練習をしていた。
子守唄には贅沢過ぎる調べだった。
翌日はみんなに迷惑かけないように、
みんなより早く走り出して途中で追い抜いてもらおうと思ってたら、
やはり膝が痛くて一歩も動けなかった。
「無理しないで寝てて下さいな」
彼らはそう言っていつもの通り軽々と走って行く。
仕方がないので温泉でリハビリ。
あれって不思議と温泉に浸かってる間だけは痛くないのね。
温泉の中で走ったつもりで足踏みしてみる・・・
「ご飯ですよ」
と言う声とともに今日のご飯当番の作った朝メシを食う。
やはり運動の後のメシは美味い!
・・・と思ったが、よく考えてみると何も運動してへんやないかい!
まるまる24時間以上、何もせずに食っちゃ寝食っちゃ寝の生活である。
しかも飯が美味いのでたくさん食べている。
結局・・・太って帰って来た・・・
あれから数日、
俺はまだ走っている。
痛い足を引き摺りながら、走ると言うよりは這いずっているに近い。
もしちゃんと走れるようになったら、
来年の彼らの中国公演に参加して北京から上海まで一緒に走ってみたいなあ・・・
ファンキー末吉
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みの吉和尚のひとり言
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みの吉和尚とは・・・・
日本人、いやアジア人が初めてアメリカで大成功を収めたハードロックバンド
「ラウドネス」
のボーカルとして、
当時は
「アメリカのハイスクールで今一番流行っていることは何?」
と言う質問に
「ラウドネスの変な英語をマネて歌うこと」
とまで言わしめた、
二井原実のペンネーム。
「アメリカ人は日本製の車に乗り、
日本製のカーステレオで、
日本のハードロックバンドの音楽を聞く」
と大パッシングを受けたその張本人は実はただのアホやった。
「お前英語で喋っててもこんなにアホなんか」
と言う質問に
「自慢やないけどなあ、
バンヘイレンも、モトリークルーも、AC/DCも、
みーんな俺のことアホやと思てるで」
と答えた男。
こんな日本の恥を世界に送り出したのは誰じゃ!
文責:ファンキー末吉
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みの吉12月1日分
12月3日は記念すべきデヴューアルバム『ASIANN TYPHOON』の発売です!(狂気乱舞!)
皆買ってくれましたか?何?手に入らん?
中には「うちでは取り扱ってません」と言うショップもあると言う噂ですが、これは間違いです!
もしそう言う場合は「キングレコードのXZDS-1001(シングルの場合)」、
もしくは「キングレコードのXZCS-1(アルバムの場合)」と告げて下さい。
その際には「あんたX.Y.Z.知らなきゃ遅れてるよ。ダッサーイ!」と言い残すこともお忘れなく。(笑)
注文してくださ〜〜〜〜イ!
あっという間に12月になってもうた・・・
今年1999年が明けた時は
「Sly活動休止なってもうたし、いったいおれはこの一年、いやこの先どうやって暮らして行けばええねん。」
と思い悩んでいたのだが、嘘のように早い一年やった。
XYZ・・・
思い起こせば今年の初めに本気でロックシンガー引退を考え、
本当に気のおける人間にE-mailで「今後の身の振り方」を相談したりしたのがそもそもの切っ掛けやった。
ほんの数人の友人に「人生相談」という形で送ったと思う。
どう言う基準でその友人を選出したかは不明だが心の声に従って送ったと思う。
内容は
「現在の業界を考えてみると、わしのスタイルの音楽、ヴォーカルはもう必要無いのでは無いか。
わしの居るべき場所が見つからん・・・」
みたいな完璧に落ち込んだ内容だったと思う。
ファンキー末吉・・・
その数人の友人の中にファンキーの名前があった。
雑誌等のインタヴューで答えている通り彼とは10年以上の付き合いである。
とにかく一緒によく飲んだな。
ただ海外へ進出していた頃の数年は全く音信が途絶えていた時期もあったけれども、
節目節目に何故か彼の存在はあった。
一番記憶に残っているのはやはりLOUDNESS脱退時、
傷心帰国した時の彼からの留守電のメッセージが一番印象に残っているな。
このことはいつぞや既に書いたと思うが。
彼はそのこと全く覚えておらんから困ったもんじゃ。
とにかく、そんな彼に「人生相談」したのがXYZのはじまりと言ってもよいだろうな。
メッセージ送信後すぐに彼から電話があって、すぐに会う事となった。
「まー人生色んな事がありまっせ、二井原」・・・
彼がその当時どんな活動をしているかはあまりよく把握していなかったが、
裏方さん的動きに徹していた(そうしたい?)ような気がする。
「夜総会バンド」もその一つですな。映画音楽とか、出版物も手掛けておったり、
飲食産業事業にも精を出したりと、とにかくバイタリティーの塊のようなお人であった。
「なんでや。生活の為に仕事探すんやったらおれの店でもやるか?それしながら音楽出来るで。」・・・
優しい言葉やったな。その時なんかほっとした感じだったな。
彼のその気持ちで十分やった。
それ以上仕事の話はせず、中国の話やら、将来の音楽の事やら、
セラピーを受けるがごとく流れるままに会話していた。
よくよく考えてみると、
わしはその頃数週間以上人と会話らしい会話をしておらんかったのでは無いかと思う。
多分そんな生活から精神的に鬱状態にまでなっていたのかもしれない。
とにかく人と話す事で随分と気が晴れたのは言うまでも無い。
その夜別れ際に、「おれ、ソロの為に曲ためてあるねん」と話した。
「テープすぐ聞かせてや」・・・
わしはソロ用に数十曲近くためていたが、
次の日暇だったので早速テープを彼のところへ持って行った。
それで彼とこれからどうなる話しでも無いのだが、
感想でも聞けたらええかな、なにかこれからのよいアドバイスでもくれたらな
と思っていたぐらいだった。
その内容はおおむねスローな曲が多かった。
それこそヒーリングミュージックの様なものまであったり、
コンピューターで打ち込んだソウル、ポップスヴォーカルものが中心だった。
激しいメタルっぽいものはほとんど作っていなかった。
内心自信があって、ファンキーからの感想を聞くのが楽しみだった。
「悪いとは言わんが、何かちゃうやろ」
「やっぱり皆が聞きたいのは激しいギターのサウンドにのった二井原のシャウトちゃうの?」
「ロックバンドやるで!」・・・・
有無も言わさない衝撃的な発言であった!
バイタリティーの塊である。
わしはめまいがした。(笑)
「何言うねんこのおっさん!」(爆笑)
続く・・・・
****今日の一言!******
モロの毛・姫
愛は地球を巣食う
ERP = Early Retirement Program = リストラ
飢え様 お食事でございまする
夏の孝行野球 −両親のために一生懸命さ
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うちの不良細君もなんとかして! −大蔵大臣殿
無断転載すんまそん!
みの吉